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ぎってぃ家の日常 =せかんど-=

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バンコクで出産☆その2

タイで出産(その2)


本格的な陣痛到来!

長丁場になるかもしれないので、だんなには寝てていいよ、というとソファーで高いびき。
点滴のチューブを取り付けられ、午前5時くらいになると、陣痛も本格的になり、私の場合、腰がかなり痛い!
子宮口は1時間に1cmのペースで開いてきました。
内診の気配で目を覚ましただんなに腰をさすってもらうと少し痛みが和らぐ気がしました。

時間の経過と共に、腰は相変わらず痛いものの、下っ腹がものすごく痛くなってきました。
時計を見る余裕なんて全くなかったのですが、多分3~5分くらいの間隔。
多分8時くらいかな?
私があまりにも痛そうなので、だんながたまらずナースコールすると、やって来た看護婦さんは麻酔をかけての無痛分娩をすすめてくれました。
タイ人の妊婦さんは、帝王切開じゃない場合ほとんど無痛分娩を選ぶそうですが、自然分娩できるんなら痛みに耐えてみせる!と断りました。
でも、あまりにも痛いので、気休めかも知れないけど鎮痛剤を注射してもらいました。
子宮口は約5cm開大。
看護婦さんは「お昼くらいまでには生まれそう」といっていましたが、『あと何時間もこの痛みが続くの~?!』。
日本では陣痛の合間に体力維持のため食事を摂ったり水分を補給したりしますが、タイでは(バンコク病院では)一切NGで、のどが渇いて仕方ありませんでした。

いよいよ出産!

ものすごい下腹部の痛みが断続的にあり、「痛ーいっ!!!」と声を出さずには耐えられない状態に!
無痛分娩を断ったのを少し(いや、激しく?)後悔してしまいました。
この痛みは生理痛の100倍くらいの感じで、下腹部(子宮)を雑巾のようにギュウギュウ絞られているような感じ。
後で聞くと、NST装置の示した陣痛の強さは、陣痛促進剤を使いすぎたときと同じくらいで、かなり強い方だったそうです。

お昼を少し回った頃、いよいよ分娩室に入ることに。
日本だと陣痛に耐えながら徒歩で分娩室に向かうことがほとんどのようですが、ストレッチャーですぐ向かいにある分娩室へ向かいます。

分娩室ではベッドに寝かされ、子宮口が全開大(10cm)になるのを待ちます。
内診では現在9cm、全開になる前にいきんでしまうと、赤ちゃんの頭が圧迫され酸欠になってしまうそうです。
でも、陣痛の波が来るたびに、どんなに我慢しても自然といきんでしまいます。
そうすると、看護婦さんやいつのまにか手術服みたいなのを着ただんなに「まだいきんじゃダメ!」と叱られますが、「我慢できないっ!!!」「無理っ!!!」「痛ーいっ!!!!」と叫びっぱなし...。
「横を向いて寝るとすこし痛くないから。」と指示されますが、「横のほうがもっと痛いんだってば!」と日本語で言い返す始末。
通じないって...。
このいきみ感に耐えているときが一番辛かったです。

正午半くらいになって、ようやく担当の医師が到着。
どうやら朝方にあった豪雨のためにあちこちの道路が冠水し、予定よりもだいぶ遅れての到着だったようです。
(この豪雨のために一瞬停電もしました。怖かった~。)
足にカバーを付けられ、いよいよ台に足を乗っけていきみ解禁です。
陣痛を待って躊躇なく思いっきりいきみますが、なかなか赤ちゃんが下りてきません。
看護婦さんに「大きく息を吸って、できるだけ長くいきんで」とアドバイスされました。

その場にいる全員が「う~~~~ん!」といきみをリードしてくれ、3回目のいきみで、麻酔して会陰切開(男性の方、すみません)やっと赤ちゃんの頭が出ました!
「ハッ、ハッ、ハッ」という短い呼吸に切り替え、医師が赤ちゃんを引っ張り出します。
午後0時49分、ついにポップが誕生しました!
へその緒がついたままお腹の上に乗っけられ、触ろうと手を伸ばそうとしましたが、いつの間にか分娩台に手を縛り付けられていて身動きとれずじまいでちょっと悲しかったです。

分娩台の向こうで処置を受けて、タオルでぐるぐる巻きにされたポップが再度やってきました。
おっぱいをあげてみたけど、うまく吸い付いてくれません。
その後、私(とだんな)は体を休めるために陣痛室で休憩。
ポップはナーサリーへと運ばれていきました。

よく出産で感動して泣いたりする人がいると思いますが、私はちっとも泣けませんでした。
涙もろいので絶対泣くと思ってたのに!
実際は、達成感とかもあんまり無くって、ただ放心状態って感じでした。
「私が本当に産んだの?」みたいな。
女だって、子供が産まれてすぐにお母さんになれるわけじゃないんだな、って思いました。
その後、だんながデジカメでとった出産シーンの動画を見て、やっと実感できたのでした。



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バンコクで出産☆その3



2005.8.27.


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